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最後の適齢期19 お泊まりしてもいいですか?

神屋「(驚き)おおっ」

志保「(わざと明るく)会いたくてたまらないからきちゃいました」

神屋「うれしいよ。私も電話をかけようかと思ってたとこなんだ。前の彼女の友達が心配してきてくれてね、今玄関まで送ったところだったんだ」

志保「へーっ」

  志保、正直な神屋に驚くと共に安堵する。

神屋「歩いてきたの?」

志保「はい。会える嬉しさを少しでも長く味わいたくて」

神屋「胸に沁みるな。けどもう夜道の一人歩きは禁止だ。次からは私が迎えにいくからね」

志保「はーい」と神屋と腕を組む。

 志保、ドアのカギを開ける神屋に、

志保「また女の人がこないか心配だから、今夜はお泊まりしてもいいですか?」

 神屋、微笑んでキスする。





○ラブホテルの外観
同、ホテル内(千秋と婚約者が性交している。下半身は見えない)

  千秋、激しく喘いでいる。
  千秋をチラッとみた婚約者、行為の途中でそっと離れる。

  千秋、驚いて婚約者を見る。

千秋「どうしたの?」

婚約者「初めての時から思ってたんだけど、君って経験豊富なんだね」

  千秋、青ざめる。

婚約者「君をそこまで仕込んだ男の事や、抱かれて喘いでいる君を妄想したら気持ちが萎えちゃって・・・」

  千秋、がくぜんと婚約者を見つめる。

婚約者「いわなくても分かってただろうけど、経験の少ない僕は圧倒されちゃって・・・。このまま勢いで結婚しても、その事がしこりになってうまくいかないような気がしてきたんだ」

  婚約者、千秋を見つめ、

婚約者「傷が深くならない内に別れたほうが互いの将来のためにいいような気がしてきたんだ・・・」

  千秋、悲しげに自嘲する。
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プロフィール

dream50

Author:dream50
悲劇は嫌い。ハッピーエンドが好きです。これからフジテレビヤングシナリオ大賞に応募して落選したシナリオを少しずつアップしていきますが、みなさんはどう感じられるでしょうか・・・・


「最後の適齢期」

 あらすじ

派遣社員の神屋修三(55)は、二十五歳年下の千秋(30)と付き合って十年になるが、ある日不安が鬱積していた彼女と喧嘩になり、怒った神屋は三ヶ月間連絡をとらなかった。

三ヵ月後に再会すると、彼女は仕事を辞め島に帰る決心をしていた。喧嘩が原因で内在化していた強迫性障害と鬱が悪化し仕事を続けられなくなったのだ。

そればかりか、島では見合いの話しがもちあがっており、驚いた神屋は別れたくないと懇願したが、彼女は再会を約束し、島に帰ってしまう。

半月後に再会するが、安定した生活を望んでいた千秋は公務員の見合い相手に心をひかれ、以後会うことを拒んだが、神屋は強引に再会を約束させる。

後日、突然仕事を解雇されて打ちひしがれた神屋は千秋に助けを求めるが、見合い相手にプロポーズされたからと神屋を冷たく突き放す。


登場人物

神屋修三(55)
千秋(30)
志保(28)
久美子(30)
久美子の妹(25)
千秋の婚約者(33)
千秋の母親(55)
工場の上司A(50)
映画会社の重役
A(40)
B(50)
C(55)

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