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○神屋のマンション(室内)

  神屋、尻をついて壁にもたれ、憔悴した顔でメールを打っている。
  神屋の脳裏に千秋の笑顔がフラッシュバックで浮かぶ。笑顔、笑顔・・・。

●メールの送信画面
『とうとう首になってしまった。こんな時に千秋がいてくれたら心強いのに・・・』

  神屋、返信が返ってこない携帯をチラチラ見る。
  ため息をついて立ち上がりかけた時にメールの着信音が鳴る。
  慌てて携帯を手に取る。

●メールの返信画面
 『きのうプロポーズされました。だからもう修三さんの力にはなれません。ごめんなさい』
  神屋、がくぜんとしてうなだれる。




○夜。ファミレスの店内

  意気消沈して座っていた神屋がふと顔を上げると、志保(清楚なワンピース)が笑顔で手を振りながら入ってきた。

志保「(腰をかけながら)ごめんなさい、待ちましたか?服に迷っちゃって」

  神屋、志保の美しさに見惚れる。

志保「(照れて)私服に着替えたらなかなかでしょ?」

神屋「うん」

  志保、神屋の素直な返事に驚き頬を染める。
  神屋、さりげなく匂いを嗅ぎ、

神屋「それにすごくいい匂いだ」

志保「今日はじめて香水をつけてみたんです。よかった」

  食事を終え、楽しそうに話している。

志保「一つ聞いてもいいですか?」

神屋「(志保をチラッと見て)ついさっき完全にふられたよ。見合いの相手にプロポーズされたらしい。その質問 だろ?」

志保「(驚き)女の人はいくつだったんですか?」

神屋「二十五歳違いだ」

志保「(驚き)じゃ、私と二十七違っても、驚かないですよね。普通なら狂喜乱舞するのに残念」

  神屋、苦笑。
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プロフィール

dream50

Author:dream50
悲劇は嫌い。ハッピーエンドが好きです。これからフジテレビヤングシナリオ大賞に応募して落選したシナリオを少しずつアップしていきますが、みなさんはどう感じられるでしょうか・・・・


「最後の適齢期」

 あらすじ

派遣社員の神屋修三(55)は、二十五歳年下の千秋(30)と付き合って十年になるが、ある日不安が鬱積していた彼女と喧嘩になり、怒った神屋は三ヶ月間連絡をとらなかった。

三ヵ月後に再会すると、彼女は仕事を辞め島に帰る決心をしていた。喧嘩が原因で内在化していた強迫性障害と鬱が悪化し仕事を続けられなくなったのだ。

そればかりか、島では見合いの話しがもちあがっており、驚いた神屋は別れたくないと懇願したが、彼女は再会を約束し、島に帰ってしまう。

半月後に再会するが、安定した生活を望んでいた千秋は公務員の見合い相手に心をひかれ、以後会うことを拒んだが、神屋は強引に再会を約束させる。

後日、突然仕事を解雇されて打ちひしがれた神屋は千秋に助けを求めるが、見合い相手にプロポーズされたからと神屋を冷たく突き放す。


登場人物

神屋修三(55)
千秋(30)
志保(28)
久美子(30)
久美子の妹(25)
千秋の婚約者(33)
千秋の母親(55)
工場の上司A(50)
映画会社の重役
A(40)
B(50)
C(55)

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